災害時のお口のケアについて【備え編】
2022年08月1日
こんにちは、ながさき歯科の清水です。
今回は災害時のお口のケアについてです。
災害時に後回しにされがちで、実はとても大切なのが「お口のケア」です。
今回はどんな備えをしておくと良いのか、
次回避難先などで必要なものがない中でどうやって
お口のケアを行えば良いのかについて2回に分けてお話していきます。
みなさん、防災グッツや避難グッツはご準備されていますか?
近年防災への意識も上がり、ご自宅やお車に準備されている方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか。
では、その中に歯ブラシ等の歯科用品は入っていますか?
お口の中のことはどうしても後回しにされがちです。
しかし非常時だからこそ全身管理を含め、お口の中の状態を
健康に保つことが重要です。
特に避難所生活では様々な状況の中で
お口の中の細菌が急激に増殖してしまうそうです。
🦷具体的にあると便利なもの🦷
①歯ブラシ
②液体ハミガキ
③ウェットティッシュ(アルコールのないもの)、ハンカチ
④入れ歯ケース・入れ歯洗浄剤
①歯ブラシ
水が無くても歯ブラシで磨くだけでも十分に効果があります。
1人1本防災グッツの中に入れましょう!
②液体ハミガキ
液体ハミガキは水が無くても使えます。
最後に水ですすぐ必要がないので、水が使えない時にはとても便利です。
適量を口に含み20秒程ブクブクし、全ての歯に行き渡らせたら吐き出す
↓
歯ブラシではみがき
③ウェットティッシュ(アルコールのないもの)・ハンカチ
ウェットティッシュやハンカチで歯を拭くだけでも効果があります。
④入れ歯の洗浄剤・入れ歯ケース
非常時に入れ歯ケースをお持ちでない方が多いようです。
入れ物がないためずっと外すことができず、
入れっぱなしの方が多くいたそうです。
何日もつけたままですと細菌が非常に増殖します。
入れ歯をご使用中の方はケースも準備しましょう!
避難所生活での困りごとに「トイレ不足」があります。
そのためトイレの回数を減らそうと水分を控える方が多くいます。
すると唾液の分泌が減り、唾液のもつ抗菌作用が減少して
口の中の細菌が増殖しやすくなります。
口の中の細菌が増えるとむし歯や歯周病が悪化するだけでなく
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)のリスクが増大します。
これは命にかかわる病気です。
そのためにだ液の分泌を促す体操を覚えておくことも
大切な備えになります。※こちらは次回詳しくお話していきます
またキシリトール配合にガムなどもだ液を出すために有効です。
市販のガムは糖が含まれていますので
むし歯予防のためにはキシリトール100%のものを
おすすめいたします。
お口のケアに必要なものは基本的に小さなものばかりです。
歯ブラシが1本あるだけで、非常時のお口のケアに役立ちますので
是非ご自身の防災グッツに歯科用品を入れてください!
次回はご自身でできるお口のケア方法についてです。
こちらも合わせてお読みください。