災害時のお口のケアについて【ケア編】
2022年08月2日
こんにちは、ながさき歯科の清水です。
前回に続き「災害時のお口のケア」についてお話します。
避難所生活ではハミガキ出来る環境が整っておらず
ハミガキやうがいを躊躇う人も多かったようです。
※お口のケアの重要性や備えにつきましては
前回投稿のこちらをご覧ください。
今回は具体的にご自身でできるお口のケア方法をご説明いたします。
■歯ブラシが無い場合
コップに30cc程度のお水かお茶(無糖)を用意します。
食後か寝る前にしっかりとうがいをしてください。
口の隅々まで届くようにブクブクするのがコツです。
一気に口に水を含むより、2~3回に分けるとより効果的です
■水も歯ブラシも無い場合
ウェットティッシュ(アルコールを含まない)やハンカチを
指に巻き付け、歯を拭い汚れを拭き取ります。
■歯ブラシはあるが、水が少ない場合
コップに30cc位水を用意します。
コップに歯ブラシを浸し濡らしたら歯磨きをします。
ハブラシが汚れてきたらウェットティッシュ等で
汚れを拭き取り、これらを繰り返しながら歯を磨きます。
最後にお水でをブクブクうがいをしてください。
この時も2~3回に分けるとよりキレイになります。
(水の代わりに洗口液があればなお効果的です)
■入れ歯の洗浄
入れ歯を何日もつけたままにしていると細菌が増殖します。
食後は必ず清掃するようにしましょう。
洗浄剤があれば紙コップなどを利用してキレイにすることができます。
■だ液を促すマッサージ
通常お口の中の細菌はだ液で洗い流されます。
しかし災害時は水分の摂取が減ったり、ストレスなどで
だ液が非常に少なくなります。
このマッサージはだ液の少ない方など、日常でも
役立ちますので是非覚えて実践してみてください。
2016年の熊本地震の際、歯科医師や歯科衛生士が
積極的に避難所などへ赴き活動した実績もありますが
いざという時のために、ご自身でしっかりと備えておきましょう!!