食後30分は歯を磨かない方がいいって本当?続き
2021年03月1日
以前、「食後30分は歯を磨かないほうがいいって本当?」のお話の中で
酸蝕症について触れました。
ここで酸蝕症についてもお話したいと思います。
酸蝕症は細菌の関与なしに歯の表面がダイレクトに酸によって
化学的に溶ける症状を言います。
◎むし歯はむし歯菌のエサである糖を利用しながら作られる酸で
歯が溶ける細菌感染症です。
原因としては、、、
・逆流性食道炎
・摂食障害(過食症、拒食嘔吐)
・酸性薬剤やサプリメントの服用
・塩酸、硫酸、硝酸などの酸性ガスが発生する工場で
働く方々のお口の中でもみられることがあります。
そして以前お話した
・酸性食品を摂取した直後
などがあげられます。
症状としては、、、
・歯が丸みを帯びる
・歯の表面が濁ってみえたり内部が透けてみえる
・冷たいものがしみやすくなる
・詰め物や被せ物がとれやすくなる
・酸蝕によって奥歯の擦り減りが加速し深い溝や凹みがみられる
対策としては、、、
・ダラダラ食べやチビチビ飲みをしない
・就寝前の飲食はしない
そして以前お話した、
酸性食品を摂取した直後は30分程度時間を置くか
お水で洗口してからの歯磨きをおすすめします。
「健康のために毎日お酢を飲んでいる」
「ビタミン補給のために毎日フルーツを食べている」
などの習慣があっても歯の症状がなければ今の習慣を変える必要はありません。
酸蝕症を理解したうえで食事を楽しみましょう。