歯周病と健康について
2022年06月7日
はじめまして。歯科医師の山本です。
今回は、歯周病と全身との関わりについて少しお話しさせてください🦷🪥
歯周病とはひと言でいうと、歯を支える歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽骨)の組織が壊されていく病気です。
20歳頃から歯周病にかかるリスクは上がり、
日本人の40歳以上の80%がこの病気にかっかている
という統計が出ています。
また歯周病は日本人の歯を失う原因の第1位になっております。
このように私たちの身近に潜んでいる歯周病ですが、
実は口腔内だけで悪さを働くのではありません。
歯周病菌をはじめとする口腔内の細菌が全身の血液や気管に作用し、
様々な全身疾患にかかる危険性を高めることが知られており
・心臓血管疾患(心筋梗塞・狭心症)
・脳卒中(脳梗塞)
・糖尿病の悪化
・膵臓がん
・低体重児出産
・アルツハイマー病
などの疾患を引き起こす危険性を高める、
または相関性があることがわかってきました。
このように歯周病の予防や治療は、
全身の様々な病気の予防に関与している可能性が高く
健康な生活を送るためにとても大切なことです。
①歯周病 ②むし歯、この口腔内二大疾患は、
プラーク(歯垢)と呼ばれる、歯に付着する細菌により引き起こされます。
その為、日常的なプラークコントロール(プラークの除去)が必要であり、
定期的の歯科検診を受ける事で自身でのセルフケアを補完する事が大切です!!
通院されている患者様に関しましては、
これからも定期的な検診を継続していただければと思います。
また、痛みが無いなどで自分は歯科にかからなくて大丈夫と
思う方も多くいらっしゃると思いますが、
少しでも気になる方はぜひ検診を受けて予防や治療を行っていただけたらと思います。
他にも疑問点などがございましたら、気軽にお声がけください。🗣